当ブログでは日本の株式市場の投資家動向を定点観測していて、記事にもしている。
ただ何度か当ブログで紹介してきた様に、日本の株式市場は米国の株式市場の影響を大きく受ける。今回、米国の金融機関バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(以降、BAML)が毎月調査し、メディアに公表しているファンドマネジャー調査の内容を紹介する。
この調査は、総額6410億ドル=73兆円を運用する機関投資家を対象に、グローバルな投資環境への見方、地域別・資産別の投資見通しをまとめている。最新の調査結果(11月2-8日に調査)をロイター他が報じており、下記4点(順不同)注意深くみていきたい。
1. 中国経済の減速を予想した回答者はネット(差し引き)で54%で、ここ2年で最も悲観的な見方。
→米中貿易戦争の解消の兆しが見えない為、こういった見方が広がっているのか。
2. 米国株をオーバーウエートとする割合は10%ポイント上昇し、ネット(差し引き)で14%
→株式で投資増やしていくなら米国株でしょうか。
3. キャッシュバランスは平均で先月の5.1%から4.7%に引き下げた。
→キャッシュをある程度持ちつつ、チャンスがあれば株式への投資もありか。
3. 世界のハイテクセクターへの投資配分は2009年2月以来の低水準となり、同セクターをオーバーウエートとする機関投資家の割合はネット(差し引き)で18%。
→ハイテクセクター編重のポートフォリオなら、リバランスした方が良さそうだ。
一時期までは、BAMLのホームページにも調査レポートが掲載されていたが、2016年1月号を最後に掲載されておらず、Googleなどで"BAML" + "ファンドマネジャー調査"で検索すればヒットする。