定点観測している東証発表の投資部門別取引状況について、2021年7月19日の週のデータを確認する。同期間の日本の株価指標に加え、米国・中国の株価指標もウオッチ。
統計データは毎週第4営業日の午後3時に日本取引所HPで更新され、市場への影響が大きい投資家グループの動向を理解し、投資活動に役立てたい。
7月19日の週は、日経平均株価が7月19日始値の28,663円から7月21日終値の27,548円と165円下落し、TOPIXが7月19日始値の1912ポイントから7月21日終値の1904ポイントと8ポイント下落。
また海外(米国・中国)の株価指標に目を向けると、NASDAQは7月19日始値の14235ポイントから7月23日終値の14836ポイントと501ポイント上昇し、上海総合指数は7月19日始値の3530ポイントから7月23日終値の3550ポイントと20ポイント上昇。
現物株の投資部門別取引状況は、外国人投資家は3,133億円の3週ぶりの売り越し。
一方、個人投資家は2,425億円の2週ぶりの買い越し。GPIF(年金積立金管理運用) など年金基金の動きを表すと言われる信託銀行は136億円の2週連続の買い越し。
また現物株と先物合計の売買状況は外国人投資家は6,509億円の4週連続の売り越し。
一方、個人投資家は2,564億円の2週ぶりの買い越し、信託銀行は798億円の2週ぶりの買い越し。
7月19日の週は、新型コロナウイルスの感染拡大が嫌気され、株価は下値を模索する展開となり、日経平均株価は前週末比で2週ぶりに下落した。海外投資家が3週ぶりに売り越した。
来週以降も投資家動向や資金の動きをウオッチする。
なお、下表グラフは現物株の売買状況を表し、横軸が各週を示し、7月第3週目が7月19日の週の売買状況を表す。グラフの見方は、上向きバーが買いをした投資主体、下向きバーが売りをした投資主体で、青色が個人投資家、赤色が証券会社、ピンク色が外国人投資家。
