前回のゲオホールディングスに続き、2020年のNISA枠が残っており株主優待投資検討中の方に、アイデア投資家が投資ビギナーの家族に勧める目線で、3月優待企業を紹介する。
・3月優待企業の記事
前回述べた通り、選定企業の基準は、投資ビギナーの家族に勧めるケースを想定したので、以下の3点を特に意識した。
1.業績の振れ幅が少ない=業績が安定的。
2.生活に役立つ優待が期待できる=興味を持てる、ユーザー目線で企業を見れる。
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる=長期保有で優待+αのメリットあり。
今回紹介するのはアサヒグループホールディングス<2502>。
アサヒビールを始めとした持株会社で、酒類(ビール、チューハイ、ウイスキー、ワイン)や、飲料(お茶、コーヒー、清涼飲料)、食品(菓子・健康食品)の製造・販売を手掛ける。
ビールは国内シェアトップで、よく知られた商品として、酒類ではスーパードライ、クリアアサヒ、ニッカウイスキー、飲料ではWONDA、十六茶、三ツ矢、カルピスなど。
ホールディングスの下には、アサヒ飲料、カルピス、エノテカ、なだ万、ニッカウヰスキーといった事業会社がある。
前述の基準に照らしてみて、それぞれ満たしていると判断した。
1.業績の振れ幅が少ない→おそらくYes
売上高・営業利益の10年間の推移で、売上は3年前まで右肩あがりだったが、ここ3年は横ばい。またコロナの影響で今年は前年20年3月度より微減の見通し。
利益も同様に右肩上がりだったが、今年はコロナの影響で大きく悪化する見通し。
一方、営業キャッシュフローの10年間推移は黒字が継続しているが、フリーキャッシュフローは±をトントンの状況で、現金・現金同等物も気持ちプラスの水準。
2.生活に役立つ優待が期待できる→Yes
アサヒグループホールディングスの株主優待は、100株保有の場合、1000円相当のグループ商品詰め合わせが頂け、選択肢と以下3つある。(2019年12月期の場合)
(1)株主限定プレミアムビール, (2)酒類商品詰め合わせ, (3)清涼飲料・食品詰め合わせ
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる→No
2020/10/30時点の株価でみると、1株あたりの配当160円の予想で、配当利回り(税引前)は4.71%と、利回りは基準以下になる。