前回に続き、藤野英人氏が講師を勤めたJPXセミナー 専門家はどう見る!? 日本経済, 日本株式の行方の模様を紹介する。今回が最終回。
・前回の記事
・今回は藤野氏が最近視察したベトナム、インドネシア、フィリピンの話から。
感想として、10年間は人口増加もするので成長するが、その先が順調に伸びるか不透明。産業の裾野が広くなく、国民への平等な教育機会や就労機会があるわけではない。
フィリピンは、不動産や外食など内需が盛り上がっている。
インドネシアは、首都移転お話もあり、不動産業が盛り上がっていくのではないか。
ベトナムは、共産党とのコネクションが大事。20年前の中国に近い。ビングループはしばらくチャンスがある。汚職撲滅が始まると真っ先に槍玉にあがるので、投資すべきか思い悩む。
(参考)ビングループ
結論として、フィリピンのいくつかの会社に投資を始めた。
・成長企業を見極める投資家の目線
企業への投資は人の可能性への投資。成長企業は業界で決まるわけではない。
投資先企業との対話で確認することは、ビジョン・ミッションがあるか、従業員にオーナーシップがあるか、適正なインセンティブがあるか、コンスタントな収益があるか。
そして、経営者に求めるのが、意思決定がシンプル、目線が長期、徹底した顧客目線があること。オーナー経営者や強烈なオーナーシップある経営者率いる会社に投資する。
・穴に気づき、穴を埋めるビジネス
社会的課題(介護、防災、空き家等)を解決する。問題や悩みは全てビジネスチャンス。
SNSの使い方も幅広い属性の人をフォローする事で、世の中の流れを大きく掴む、出来事が起きた後の反応を見る。
・日経電子版のキーワード登録が便利。
"最高値"、"最高益"、"増益"、"上方修正"、"IPO"等のキーワードを登録することで優秀な秘書が情報収集をやってくれるようなイメージ。